少し巻き戻します

この図は前ページで得られたキー配列の、第一次の解です。

半角/全角キーを半角キーと全角キーに分離することを考えます。スペースキーの左側に半角キーを、右側に全角キーを配置します。

半角キーはIME OFFで、全角キーはIME ONの動作をします。半角/全角キーのトグル動作がいいのか、あるいはオンとオフの別がいいのか、それは、指がどちらを覚えやすいかということもあって、それぞれの好みの問題でしょう。

なお、オンオフ別にした場合、半角空白キーは失われます。

好みの選択

好みに応じて選択できるように、汎用性を持たせます。具体的には本デバイスの底面に超小型のスライドスイッチを設けて切り替えできるようにします。

この切り替えスイッチをほかのキーにも応用することで、好みの選択の幅が次のように広がります。

切り替えスイッチ
SW1 ON/OFF ON:aKEYBOADを有効にする / OFF:無効にする
SW2 ON/OFF ON:Caps LockにCtrlを割り当てる / OFF:割り当てない
SW3 ON/OFF 半角/全角の切り替え
 ON:変換キーに割り当てる
 OFF:無変換キー(IME OFF)と変換キー(IME ON)に割り当てる  

出荷時設定は、SW1-ON、SW2-ON、SW3-ONとします。

半固定抵抗器(トリマ)
ガラス玉の輝度 使用環境に応じた適度な輝度に、同梱のプラス精密ドライバーで調節します

出荷時設定は、一般的なオフィスに適した輝度にしています。

回路構成

USBホストマイコン(MCU A)+USBスレーブマイコン(MCU B)の2チップ構成とします。

MCU AはUSBキーボードからの信号をシリアル信号に変換します。
MCU BはMCU Aが出力するUART信号を受信して、対応するキー信号をホストPCに送信します。
これによって、PCは、本機をHID準拠の109キーボードとして認識します。

LEDは半角モードは暗く全角モードは明るく光らせることで、それぞれのモードがよりはっきり視認できるようになります。目にやさしいエメラルドグリーンの光をガラス玉を通して拡散します。

仕様

仕様
対応キーボード USB FS,HID準拠の日本語キーボード(92,106,108,109)
※ノートPCは外付けキーボードの場合に対応します
対応P/C Windows 7 10 11
電源 USBバスパワー
各種設定 本体底面のスライドスイッチで設定しますので
アプリケーションのダウンロード・インストールは必要ありません
制約事項 音量キーなどの拡張されたキーの動作は保証しません(ex.Fn)
USBハブを介しての接続は保証しません
ベンダ拡張のキーボード設定機能は対応外です(ゲーム等)
推奨するシーン 英単語混じりの長文を書くPC中上級者が
オフィス用途(メール、Excel、テキストエディターなど)に使います

付属品

変更したキーのキーキャップに次のようなシールを貼り付けて、変更を明示します。KING JIMのテプラで印刷したシールを付属品として同梱します(予備を含めて二組)。

シール(テープ)はハーフカットされていますので剥離紙は容易にはがせます。キーキャップへの貼り付けはピンセットを使うと便利ですので、先曲がりピンセットを同梱します。

関孫六で有名な貝印の製品です。シールの貼り付けを楽しんでいただければ、あとはUSBケーブル(USB-A to USB-C)を接続すれば完成です。

キーボードのケーブルがPCに接続されていますのでそれを外して、aKEYBOARDのUSB-Aにつなぎ直します。つぎに写真のUSBケーブルをつなぎます。USB-Cの側をaKEYBOARDにつなぎ、USB-Aの側をPCにつなぎます。

ローマ字綴り

日本語は大文字のローマ字で入力し、スペースキーで変換し、Enterで確定します。この一連の操作が一般的です。かな入力に慣れ親しんでいるケースもあるでしょうが、本批判ではローマ字入力を前提にしています。理由を述べます。

『広辞苑』の「ローマ字綴り」の項より転載です──
ローマ字で日本語を綴ったもの。室町時代に渡来したポルトガル宣教師から始まり、明治に至ってローマ字運動(羅馬字会)がおこった。

なお、ローマ字綴りは小学三年生で学習します。日本の言語文化に組み込まれているのです。アルファベット26文字で五十音を表すローマ字綴り、そのローマ字綴りをかな漢字変換で日本語入力する─―思うに、これはすばらしいことです。明治の羅馬字会の先達が、ローマ字綴りが、PCで活用されている様子をお知りになったとしたら、おおいに喜ばれることでしょう。

ローマ字綴り(アルファベット)と日本語(かな漢字)は、英語と日本語を媒介するきわめてすぐれた言語系だと思わずにはいられません。それを生かすキーボードを求めて来たのでした。